title: “普通”を諦めた――そのあとに見つけた、私の“居場所”
categories: [回復と再出発, 心の歩み]
“普通”を諦めた――そのあとに見つけた、私の“居場所”
「普通」を手放すのは、負けじゃない
私は長いあいだ、「普通」に執着していました。
正社員になること、会社に毎日通うこと、ミスなく働くこと。
それができない自分を、ずっと責めてきました。
でも、壊れる直前で、ようやく気づいたんです。
「このまま“普通”を目指していたら、本当に壊れてしまう」
だから私は、「普通」を諦めました。
そしてそのあとに――思ってもみなかった“居場所”が見えてきたのです。
居場所は、“特別な場所”じゃなかった
「居場所」と言うと、何か特別な場所を想像するかもしれません。
でも、私が見つけたのは、“無理をしなくていい場所”でした。
● 就労移行支援の静かな教室
● 同じようにしんどさを抱えた仲間たち
● 「今日はここまででいいよ」と言ってくれる職員さん
そんな空間のなかで、私は初めて「自分を装わずにいられる時間」を手に入れました。
「ちゃんとできなくても、ここにいていい」――それが救いだった
調子が悪くて何も手につかない日も、私は責められなかった。
「今日は体調どう?」と聞いてくれるだけで、安心できた。
→ できる時に少しずつやればいい
→ 無理をしないことも、練習のうち
→ 休むことも、前に進んでいる証
そういう考え方を、私はそこで初めて教えてもらいました。
「がんばらなくても、ここにいていい」
そんな感覚は、以前の社会にはなかったものでした。
「働く」ことも、「生きる」ことも、再定義していい
就労移行支援のなかで、私は働くことに対する認識も変わってきました。
- フルタイムでなくてもいい
- 自分の特性に合った仕事を選んでいい
- 休憩しながらでもいい
- 必要なときは、配慮をお願いしてもいい
「こうあるべき」を手放したとき、私は初めて「自分に合った働き方」という選択肢に出会いました。
そして今、少しずつ“戻る”のではなく、“新しい生き方”を作っている途中です。
おわりに:「普通じゃない」からこそ、見える風景がある
私はもう、「普通」には戻れません。
けれど、「普通じゃない人生」が、不幸だとも思いません。
無理をしない日々
誰かにやさしくできる心の余裕
そして、「私もここにいていい」と思える居場所
それらは、「普通を諦めた先」にしかなかった宝物です。
だから今、私はゆっくりと、でも確実に前に進んでいます。
あなたにも、そんな“あなただけの居場所”が見つかることを願っています。
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